記憶を無くしたイケメン弁護士は運命のビーナスを取り戻せるか!

彼女に頼まれてずっと俺を探していたらしい。

山梨は“興信所の費用は馬鹿になりませんからね。それを2年も払い続けているマリさんはすごいですよ。執念を感じます”と言った。

相変わらず頭痛はするが、俺はこの2年の事を簡潔に話した。

俺を助けて家に置いてくれている母娘には恩だけでは済まない借りがある。

でも、とりあえず今住んでいる所と携帯の番号を教えてくれと言われて、教えた。

そこに裕美から携帯に連絡が来た。

「ケン今どこにいるの?母さんが倒れて病院に運ばれたの。私どうしたらいいかわからない。ケン助けて」

そういうと電話の向こうで泣き崩れた。

裕美に病院の名前を聞いて俺はすぐに泰樹に電話をした。

事情を話して裕美の側にいてやって欲しいと頼んだ。

俺は急いで帰っても1時間以上はかかる。

山梨は、マリに電話をして俺を見つけたこと記憶をなくしていることを手短に伝えていた。

マリが俺に代わって欲しいというので、とりあえず声だけでも聞かせてあげてほしいと言われて、電話を変わった。

「ユキ!」

と言ったまま、声が続かないようだ

「すまない。マリさんと言いましたか?僕は恩人の人の所に急いで帰らないといけないのでゆっくり話せなくて申し訳ありません」

そういうと山梨さんに携帯を返して、急いで店を出た。

山梨は裕美からの電話が緊急な事だと分かっていたのだろう何も言わずに俺を開放してくれた。

俺は急いで裕美に電話して病院はどこだと聞いてすぐに行くから頑張れと言って励ました。