バド×ハピ~きみのことなんか好きじゃないし!~

目にも見えない速さっていうか、ほとんど見てない状態で抱き着かれたから避けることもできなくて。

「スマッシュ超よかったよ!!」

てゆーかこの状況にもいまいちピンと来てないんだけど、フリーズしたまんまの頭とがしっと掴まれた体は動けなくて陽向の腕の中でぎゅーっと抱きしめられてるこの状況は…


はぁぁぁーーーーーーーっ!!!?


「あ、ごめん」

固まったままだったわたしに気が付いた陽向がサッと離れた、軽く謝って。

「ついテンション上がって」

え、待って待って…つい?ついって何?

「マジすごかったから!」

だから何?
すごかったから何?

テンション上がってたら全部許されるの?

それとこれは違うよね?


わたし言ったよね、男子嫌いだからって言ったよね…

触ったらペアやめるって言ったよね!?


わなわなと体が震える、どんだけ抑え込もうとしても止められなくて。ぺこっと軽く謝るぐらいじゃ許せなかった、そんな軽いことじゃないから。

「ひなのスマッシュが超よっ」

「もう陽向とはペアやりたくない!!!!!」

陽向の声を掻き消すくらい、わたしの大きな声は体育館中に響いてた。