バド×ハピ~きみのことなんか好きじゃないし!~

ねって笑う湊くんがその場に座り込んだ。わたしにも座ってと言わんばかりに手をヒラヒラさせて。

「え、でも…今日練習試合だよ、いきなり試合は…」

でも座る気にはなれなくて、立ったまま湊くんを見た。

まだ湊くんのことよく知らないし、どんなサーブ打つのかとかどんなショットが得意なのかとかそうゆうの…

「練習、試合じゃん」

わたしは知りたいなぁって思ったんだけど、湊くんはめんどくさそうにはぁって息を吐いた。

「ただの練習なんだからよくない?」

ただの練習?
あれ、なんかその言い方は…気になるっていうか、どのなのかなっていうか。

「え、でもさっきは優勝しよって…」

「言ったよ?でもそれは大会の優勝じゃん、今日大会じゃないし」

「それは…」

ん?
なんかさっきと言ってることが全然違うような、がんばろうって言ってたのに全然やる気なさそうなんだけど。それに練習をしないと本番では発揮できないし、大会で優勝したいから練習するんだし…

「つーか試合はするし!」

……。

え?それってそうゆうこと?

大会の試合はがんばるけど、優勝するために練習はがんばらないってこと!?

そ、そっか…
楽しくやりたい湊くんだもんね、練習が楽しいかって言ったら楽しくは…

「……。」

わたしは楽しいけど、ラリーするのだって練習試合だってなんだって。


でも湊くんは違うんだよね?