響け!星夜のセレナーデ

「二人は大丈夫かい?命の危険を体験して、まだ一ヶ月しか経っていないよ」

ジョセフの件だと気付き、レオンハルトは笑いかける。

「大丈夫です。二人とも、毎日働いてくれています。カウンセリングにも通っていますし、私たちも様子を見ていますので」

「そうか。ならいいんだけど」

ルートヴィッヒはハリエットとカナタのことを気にかけてくれている。まだ二人が未成年だからだろう。ルートヴィッヒが探偵社員を気にかけてくれることに、レオンハルトはどこか嬉しさを感じていた。

ギルベルトとルートヴィッヒは少し話した後、帰っていった。それから数分後、ハリエットとカナタが買い物袋を手に戻ってくる。二人が扉を開けた直後、アントーニョが言った。

「おっ、帰ってきたか〜。バウムクーヘンをワーグナー刑事が持ってきてくれたんだ。食べようぜ!」

「トーニョ。君は食べることしかないんだねぇ。体に詰まっているのは筋肉じゃなくて脂肪かい?」

「んだと!?」