響け!星夜のセレナーデ

「ハリエットが笑って好きなように生きている。それが私にとって何よりも幸せなことなんだ。……あなたには、この気持ちは永遠にわからないだろうけど」

「ああ、わからんよ。私にとってこの小娘はただの害虫だ。さっさと駆除しなければ」

その言葉が、レオンハルトの心の中に怒りの火をつけた。彼は迷うことなく杖を高く掲げ、呪文を唱えた。

「グローム!」

呪文を唱えた刹那、晴れていた空が一瞬で暗黒に染まる。轟音と共に雷が次々と落ちてきた。ジョセフはそれを軽々と避け、レオンハルトは雷をジョセフに当てようと魔力を放出していく。雷の威力がどんどん大きくなっていった。

レオンハルトが使っている魔法を見て、ルートヴィッヒは心の中で「まずいな」と呟いた。この「雷を自由自在に操る魔法」は、ただ呪文を唱えるだけで攻撃威力の高い雷を出すことができる。攻撃力が高い魔法ゆえ、魔力を込めすぎると力が暴走してしまうこともあるのだ。

(今私や他の探偵社員たちは動けない。レオンが自ら冷静さを取り戻さなければ……)