響け!星夜のセレナーデ

ジョセフが船へとゆっくりと降りてくる。ハリエットを閉じ込めている檻も船にゆっくりと乗った。不安げにレオンハルトたちを見る彼女の対し、ジョセフは笑って言う。

「ここでお前は仲間が死ぬのを見るんだ。お前と関わった奴は全員不幸になる。お前の父親と母親がいい例だ」

「ッ!」

ハリエットの瞳が絶望に染まりかける。レオンハルトは杖を握り締め、叫んだ。

「絶対に誰も死なない!ハリエットを返してもらおう!」

レオンハルトが杖を振る。光線が次々と放たれていく。ジョセフは防御魔法でそれを軽く受け流していく。それでも、レオンハルトは攻撃の手をやめない。

(ハリエットは死なせない。ここにいる全員で探偵事務所に帰るんだ!)

レオンハルトは杖を強く握り締める。マーガレットが地面を蹴った。

「魔法が効かなくても、催眠ならどうかしら?」

マーガレットの瞳が輝き出す。それと同時に彼女を纏う雰囲気が変わった。レオンハルトは咄嗟に言う。