「棗はなんて書いたの?」
「とりあえず音楽関係って書いた。プロのアーティストなんて夢のまた夢だけど、音楽に関する仕事はしたいからさ」
棗は鞄の中から飴を取り出し、舐め始める。真莉は再び白紙の紙を見つめた。就職か。進学か。それすらどうしたいのかわからない。
両親は「何もないならとりあえず大学に進学したら」と言っていた。しかし、真莉自身はそこまで勉強が特別好きというわけでもない。
(勉強したいこともないのに進学は違うような気がするし……。就職も特にやりたいことないんだけど……)
警察官、保育士、美容師ーーー。様々な職業を頭の中に浮かべてみたものの、自分のしたいことは一切わからない。何が正解かわからない。
「親は特に何も言ってこないけど、安定した仕事とかを望んでるのかなって」
「じゃあ公務員一択じゃない?安定した仕事=公務員だよ。婚活でも公務員ってモテるらしいよ〜?」
棗がビシッと真莉を指差す。まだ婚活をする年齢じゃないよ、と心の中で突っ込みを入れつつ真莉は口を開く。
「公務員ってどんな仕事があったっけ?」
「教師でしょ。それから警察官に消防士。市役所の人とかも公務員だね」
「大変な仕事ばっかじゃん」
「大変じゃない仕事はないよ」
「とりあえず音楽関係って書いた。プロのアーティストなんて夢のまた夢だけど、音楽に関する仕事はしたいからさ」
棗は鞄の中から飴を取り出し、舐め始める。真莉は再び白紙の紙を見つめた。就職か。進学か。それすらどうしたいのかわからない。
両親は「何もないならとりあえず大学に進学したら」と言っていた。しかし、真莉自身はそこまで勉強が特別好きというわけでもない。
(勉強したいこともないのに進学は違うような気がするし……。就職も特にやりたいことないんだけど……)
警察官、保育士、美容師ーーー。様々な職業を頭の中に浮かべてみたものの、自分のしたいことは一切わからない。何が正解かわからない。
「親は特に何も言ってこないけど、安定した仕事とかを望んでるのかなって」
「じゃあ公務員一択じゃない?安定した仕事=公務員だよ。婚活でも公務員ってモテるらしいよ〜?」
棗がビシッと真莉を指差す。まだ婚活をする年齢じゃないよ、と心の中で突っ込みを入れつつ真莉は口を開く。
「公務員ってどんな仕事があったっけ?」
「教師でしょ。それから警察官に消防士。市役所の人とかも公務員だね」
「大変な仕事ばっかじゃん」
「大変じゃない仕事はないよ」


