リビングをそっとのぞくと、まだ彼は寝ていた。
朝とほとんど同じ体勢で、少しだけ安心する。
違うのは床に落ちかけている毛布だけ。
出かける前と同じ、カーテンは閉まったまま。
……ちゃんと寝れてるんだ。
それだけで、なぜかほっとした。
起こさないように足音を消して歩いて、寝室の前まで来る。
『気を遣われる方が気を遣う』って言われたから、いつも通りにすればいいのに。
それでも、やっぱり私の立てた物音で起こしてしまうのは申し訳なくて。
そこでふと気づく。
彼も、同じなのかもしれない。
最初に生活ルールを決めた時に、帰ってきたら声をかける、なんて言ったけれど。
夜中や朝方に帰ってきて、ドア越しに声をかけるのは、きっと躊躇うはずで。
だから、あの人は何も言わなかったのかもしれない。
……なんとなく、分かる気がした。
寝室のドアを閉める前に、もう一度だけリビングを振り返る。
……まだ、寝てる。
私は音を立てないように寝室のドアを静かに閉めた。
朝とほとんど同じ体勢で、少しだけ安心する。
違うのは床に落ちかけている毛布だけ。
出かける前と同じ、カーテンは閉まったまま。
……ちゃんと寝れてるんだ。
それだけで、なぜかほっとした。
起こさないように足音を消して歩いて、寝室の前まで来る。
『気を遣われる方が気を遣う』って言われたから、いつも通りにすればいいのに。
それでも、やっぱり私の立てた物音で起こしてしまうのは申し訳なくて。
そこでふと気づく。
彼も、同じなのかもしれない。
最初に生活ルールを決めた時に、帰ってきたら声をかける、なんて言ったけれど。
夜中や朝方に帰ってきて、ドア越しに声をかけるのは、きっと躊躇うはずで。
だから、あの人は何も言わなかったのかもしれない。
……なんとなく、分かる気がした。
寝室のドアを閉める前に、もう一度だけリビングを振り返る。
……まだ、寝てる。
私は音を立てないように寝室のドアを静かに閉めた。



