テーブルの下には、案の定パンの袋が落ちている。
「またパン…」
つぶやくと、彼はスマホに目を向けたままうなずいていた。
「一番手軽なんだよ、パンって」
それだけの理由なのも、まさに“生きるため”。
テレビはすでについていた。
静かな部屋に、ひとつだけ聞こえてくる賑やかな笑い声。
それをBGMみたいにして、彼はスマホを眺めている。
ロコモコ丼は、案外ボリュームがあった。
とても美味しかったのだけれど、半分と少し食べ進めて、ついに箸が止まる。
「……食欲ないの?」
ふと後ろから尋ねられて、私は首を振った。
「いや、美味しいんです。美味しいんですけど、量が多すぎて」
お腹をさすって、背中をソファに預ける。
「残すなら食べようか」
あまりに自然に言われたので、理解するまでに時間を要した。
考えるより先に、
「あ……どうぞ」
なんて口にしてしまった。
「またパン…」
つぶやくと、彼はスマホに目を向けたままうなずいていた。
「一番手軽なんだよ、パンって」
それだけの理由なのも、まさに“生きるため”。
テレビはすでについていた。
静かな部屋に、ひとつだけ聞こえてくる賑やかな笑い声。
それをBGMみたいにして、彼はスマホを眺めている。
ロコモコ丼は、案外ボリュームがあった。
とても美味しかったのだけれど、半分と少し食べ進めて、ついに箸が止まる。
「……食欲ないの?」
ふと後ろから尋ねられて、私は首を振った。
「いや、美味しいんです。美味しいんですけど、量が多すぎて」
お腹をさすって、背中をソファに預ける。
「残すなら食べようか」
あまりに自然に言われたので、理解するまでに時間を要した。
考えるより先に、
「あ……どうぞ」
なんて口にしてしまった。



