夜の洗面所を共有したのは初めてだった。
私は洗面所の中で、彼は洗面所を半歩出たところで歯を磨く。
お互いのシャカシャカとしたリズミカルな音を聞きながら、鏡越しにちらりと彼を見やる。
上下のスウェットに身を包んだ彼は、もう眠そうだった。
一方で歯磨き、もう一方の手はポケットに突っ込んでいる。
少しだけひんやりした廊下に灯る、洗面所の明かり。
不思議な心地がした。
少し前までは落ち着かなかったのに、だいぶ安心している自分に。
「コップ先に使っていい?」
声をかけられて、私は場所を交換する。
口をゆすいでいる彼の横顔を見ていると、遠くで着信音が聞こえた。
私のスマホは自分のポケットに入っているので、違う。
ん?と思っているうちに、さっきまで口をゆすいでいたはずの彼が素早くリビングに戻っていくのが見えた。
…ああ、彼のスマホが鳴ってるのか。
呑気にそんなことを考えながら、今度は私が口をゆすぐ。
私の睡魔もだいぶ瞼を下ろそうとしてくる。
早く布団に入って寝よう、と思っていたら。
さっきまでスウェットだった彼が、白いTシャツに黒の細すぎないパンツに変わっていた。
手にはカーディガン。鞄まで持っている。
私は洗面所の中で、彼は洗面所を半歩出たところで歯を磨く。
お互いのシャカシャカとしたリズミカルな音を聞きながら、鏡越しにちらりと彼を見やる。
上下のスウェットに身を包んだ彼は、もう眠そうだった。
一方で歯磨き、もう一方の手はポケットに突っ込んでいる。
少しだけひんやりした廊下に灯る、洗面所の明かり。
不思議な心地がした。
少し前までは落ち着かなかったのに、だいぶ安心している自分に。
「コップ先に使っていい?」
声をかけられて、私は場所を交換する。
口をゆすいでいる彼の横顔を見ていると、遠くで着信音が聞こえた。
私のスマホは自分のポケットに入っているので、違う。
ん?と思っているうちに、さっきまで口をゆすいでいたはずの彼が素早くリビングに戻っていくのが見えた。
…ああ、彼のスマホが鳴ってるのか。
呑気にそんなことを考えながら、今度は私が口をゆすぐ。
私の睡魔もだいぶ瞼を下ろそうとしてくる。
早く布団に入って寝よう、と思っていたら。
さっきまでスウェットだった彼が、白いTシャツに黒の細すぎないパンツに変わっていた。
手にはカーディガン。鞄まで持っている。



