隣同士に座る。
「いただきます」
ほとんど同時に手を合わせ、食べ始める。
ひと口食べて、少しだけ表情が緩んだ気がした。
「……うまい。ちゃんとしてる」
「どういう意味ですか?」
「久しぶりに、ちゃんとしたご飯食べてるなって感じ」
────パンしか食べてなかったから。
たぶん、そういうことなんだろうな。
“ちゃんとしてる”。
そんな言葉を、料理に使われると思っていなかったから、少し驚いてしまった。
テレビをつけてバラエティー番組を見ていたら、隣から不意に
「……ありがとう」
と、いう声が聞こえてきて振り向く。
彼は私の方は見ておらず、ご飯の上に生姜焼きを乗せて食べていた。
「…どういたしまして」
そのやり取りだけで、なぜか少しだけ空気が変わる。
同じ部屋で、同じものを食べている。
それだけなのに、昨日までとは違う気がした。
そして。
それだけで、十分な気がした。
••┈┈┈┈••
「いただきます」
ほとんど同時に手を合わせ、食べ始める。
ひと口食べて、少しだけ表情が緩んだ気がした。
「……うまい。ちゃんとしてる」
「どういう意味ですか?」
「久しぶりに、ちゃんとしたご飯食べてるなって感じ」
────パンしか食べてなかったから。
たぶん、そういうことなんだろうな。
“ちゃんとしてる”。
そんな言葉を、料理に使われると思っていなかったから、少し驚いてしまった。
テレビをつけてバラエティー番組を見ていたら、隣から不意に
「……ありがとう」
と、いう声が聞こえてきて振り向く。
彼は私の方は見ておらず、ご飯の上に生姜焼きを乗せて食べていた。
「…どういたしまして」
そのやり取りだけで、なぜか少しだけ空気が変わる。
同じ部屋で、同じものを食べている。
それだけなのに、昨日までとは違う気がした。
そして。
それだけで、十分な気がした。
••┈┈┈┈••



