しん、と部屋に沈黙。
彼はもう、視線はパソコン画面に戻っていた。
「……邪魔だな」
「だーいじょうぶです!」
「うそだね」
納得していない声。
それが少しおかしい。吹き出しそうになって、こらえる。
ひとつをソファに置いて、体を預けた。
そして、もうひとつを抱きしめる。
「ほら、全然違う。気持ちいいですよ」
「ふーん」
見もしないで、気のない返事をされた。
────“邪魔”って言いたいんだろうな、と思ったけれど。あえて言わなかった。
数分後。
「……それ、貸して」
ふと彼に手を差し出されて、無言でひとつ渡す。
そのまま受け取って、彼が私の隣に座る。
背中に当てて、少し体を沈めていた。
そして一瞬だけ、手でクッションを押して、
「……ああ」
とそのまま、もう一度だけ軽く押す。
……何してるんだろう、この人。
思った瞬間、耐えきれずに吹き出してしまった。
「……ふふっ、あははは、なにしてるんですか」
「別に」
彼もふっと息が漏れるみたいに笑った。
すぐ近くで、その声が落ちる。
そっけないのに、ちゃんと笑っている。
それを見て、また少しだけおかしくなった。ツボにハマって、笑いから抜け出せない。
「ほらー!やっぱりクッションいるじゃないですか」
「まあ、たしかに悪くない」
気づけば、二人ともクッションを抱えたまま、同じ方向を向いていた。
彼はもう、視線はパソコン画面に戻っていた。
「……邪魔だな」
「だーいじょうぶです!」
「うそだね」
納得していない声。
それが少しおかしい。吹き出しそうになって、こらえる。
ひとつをソファに置いて、体を預けた。
そして、もうひとつを抱きしめる。
「ほら、全然違う。気持ちいいですよ」
「ふーん」
見もしないで、気のない返事をされた。
────“邪魔”って言いたいんだろうな、と思ったけれど。あえて言わなかった。
数分後。
「……それ、貸して」
ふと彼に手を差し出されて、無言でひとつ渡す。
そのまま受け取って、彼が私の隣に座る。
背中に当てて、少し体を沈めていた。
そして一瞬だけ、手でクッションを押して、
「……ああ」
とそのまま、もう一度だけ軽く押す。
……何してるんだろう、この人。
思った瞬間、耐えきれずに吹き出してしまった。
「……ふふっ、あははは、なにしてるんですか」
「別に」
彼もふっと息が漏れるみたいに笑った。
すぐ近くで、その声が落ちる。
そっけないのに、ちゃんと笑っている。
それを見て、また少しだけおかしくなった。ツボにハマって、笑いから抜け出せない。
「ほらー!やっぱりクッションいるじゃないですか」
「まあ、たしかに悪くない」
気づけば、二人ともクッションを抱えたまま、同じ方向を向いていた。



