しばらくしたあと、電話を終えた彼がこちらを向いたので「どうでしたか?」と尋ねる。
「対応してくれそうですか?」
期待を込めてそう聞いたのに。
「いや、」と彼は諦めたような目で私を見た。
その冷めた感じの温度、またしても嫌な予感しかしないんですけど。
「両方とも契約通ってるから、キャンセルしたら違約金かかるって」
「え!じゃあどうするんですか!?」
「もういいや。めんどくさいし。どうせ俺は短期で借りるだけだし」
「“もういいや”って?」
「だってあなたは金払ってないんでしょ?別に損しないじゃん」
「そういうことじゃなくて!」
私の必死な食いつきは分かっているだろうに、彼は動じることなく持っていた鍵で部屋のドアを開ける。
そして、少しだけ考えるように間を置いてから振り向きざまに言った。
「別に一緒に住めばよくない?」
先に入ってるね、って中に入っていってしまった。
取り残された私は、頭だけが追いつかずその場に立ち尽くした。
なにを、言ってるんだ?今の男は。
一緒に住む?
誰と?
いま出会ったばかりの見ず知らずの他人と?
男と?
そんなのホラーじゃん!!
「ちょっと待ってくださいよ!」
私も急いで部屋に入った。
────長い一日が、今、はじまった。
••┈┈┈┈••
「対応してくれそうですか?」
期待を込めてそう聞いたのに。
「いや、」と彼は諦めたような目で私を見た。
その冷めた感じの温度、またしても嫌な予感しかしないんですけど。
「両方とも契約通ってるから、キャンセルしたら違約金かかるって」
「え!じゃあどうするんですか!?」
「もういいや。めんどくさいし。どうせ俺は短期で借りるだけだし」
「“もういいや”って?」
「だってあなたは金払ってないんでしょ?別に損しないじゃん」
「そういうことじゃなくて!」
私の必死な食いつきは分かっているだろうに、彼は動じることなく持っていた鍵で部屋のドアを開ける。
そして、少しだけ考えるように間を置いてから振り向きざまに言った。
「別に一緒に住めばよくない?」
先に入ってるね、って中に入っていってしまった。
取り残された私は、頭だけが追いつかずその場に立ち尽くした。
なにを、言ってるんだ?今の男は。
一緒に住む?
誰と?
いま出会ったばかりの見ず知らずの他人と?
男と?
そんなのホラーじゃん!!
「ちょっと待ってくださいよ!」
私も急いで部屋に入った。
────長い一日が、今、はじまった。
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