「“誰に”“何を”ってのがぼやけてる。このままだと現場で説明できない」
私は一度、画面から目を離した。
……悔しい。
でも、分かる。
「……じゃあ、ターゲット絞ります」
そう言うと、八代さんは「いいね」と満足そうにうなずいた。
「穂村ってさ」
不意に、声のトーンが少しだけ落ちる。
「ちゃんと考えてるよね」
その音は、今さっき指摘してきたものとは違い、思っていたよりも真っ直ぐだった。
切り替わったことに気づいて、一瞬言葉に詰まる。
「…いえ、私はそんなにちゃんとしてないです」
「ううん。そう見えるよ」
即答だった。
「だから、もったいない」
逸らそうとしていた視線が、今度はしっかりと合う。
逃げたくなるのに、逸らせない。
「ちゃんとやれば、もっといけるのに」
胸の奥が、どくんと鳴った。
褒められているのか、試されているのか、分からない。
まるで私が彼の隣にいていいのか、測られているみたいだった。
「……やります」
やっとそれだけ返すと、八代さんは少しだけ笑った。
「うん。その顔、いいね」
さらっと言われて、思考が止まる。
私は一度、画面から目を離した。
……悔しい。
でも、分かる。
「……じゃあ、ターゲット絞ります」
そう言うと、八代さんは「いいね」と満足そうにうなずいた。
「穂村ってさ」
不意に、声のトーンが少しだけ落ちる。
「ちゃんと考えてるよね」
その音は、今さっき指摘してきたものとは違い、思っていたよりも真っ直ぐだった。
切り替わったことに気づいて、一瞬言葉に詰まる。
「…いえ、私はそんなにちゃんとしてないです」
「ううん。そう見えるよ」
即答だった。
「だから、もったいない」
逸らそうとしていた視線が、今度はしっかりと合う。
逃げたくなるのに、逸らせない。
「ちゃんとやれば、もっといけるのに」
胸の奥が、どくんと鳴った。
褒められているのか、試されているのか、分からない。
まるで私が彼の隣にいていいのか、測られているみたいだった。
「……やります」
やっとそれだけ返すと、八代さんは少しだけ笑った。
「うん。その顔、いいね」
さらっと言われて、思考が止まる。



