「寝てます」
「目、開いてるけど」
「起こしたんですよ、大地さんが」
「ごめん」
全然申し訳なさそうに謝って、彼は寝室の入口で私の様子を伺っている。
「…ちょっと話さない?」
リビングに来て、という意味なのかもしれない。
散々、どうでもいい話はできるのに。
あらたまったような“話”は、今は無理だった。
「怖いです、話聞くの」
「怖くないよ」
「怖い」
「じゃあ入っていい?」
リビングに来てくれないなら、と彼が一歩寝室へ足を踏み入れてきた。
「ちょっと!だめですよ、侵入禁止の約束は?」
「しょうがないじゃん、美月が来ないから」
大地さんは怯む私を、なぜかじっと見つめてくる。
こんな時に、どうしてそんなに見てくるの。
「ひどい。嘘つき」
「なんで?」
「入らないって言ったのに」
「話くらいさせてよ」
「……だから怖いんだってば」
そう言った瞬間、私の手が彼に握られた。
初めて明確に手を握られて、今度はより強く心臓が跳ねる。
「ここを出ていくのやめるよ」
「目、開いてるけど」
「起こしたんですよ、大地さんが」
「ごめん」
全然申し訳なさそうに謝って、彼は寝室の入口で私の様子を伺っている。
「…ちょっと話さない?」
リビングに来て、という意味なのかもしれない。
散々、どうでもいい話はできるのに。
あらたまったような“話”は、今は無理だった。
「怖いです、話聞くの」
「怖くないよ」
「怖い」
「じゃあ入っていい?」
リビングに来てくれないなら、と彼が一歩寝室へ足を踏み入れてきた。
「ちょっと!だめですよ、侵入禁止の約束は?」
「しょうがないじゃん、美月が来ないから」
大地さんは怯む私を、なぜかじっと見つめてくる。
こんな時に、どうしてそんなに見てくるの。
「ひどい。嘘つき」
「なんで?」
「入らないって言ったのに」
「話くらいさせてよ」
「……だから怖いんだってば」
そう言った瞬間、私の手が彼に握られた。
初めて明確に手を握られて、今度はより強く心臓が跳ねる。
「ここを出ていくのやめるよ」



