だいぶ苦戦したようだけれど、大地さんの分の餃子も包み終わった。
テーブルに並んだのは、個性豊かな形の餃子。
ひとつひとつ手で包んでいて、同じ形のものはない。
「やっと終わったー!」
「達成感すごい」
餃子をキッチンへ運びながら、汚れた手を順番に洗う。
大地さんが作った餃子は一目瞭然なぐらい、極端に大きかったり極端に形がゆがんでいる。
だんだんとそれも味があるように見えてくるから不思議だ。
「あとはアレですね…、餃子を焼く時にフライパンにこびりつかないか心配」
「パリッと焼いてほしい」
「ですよねぇ」
フライパンを取り出して、いざ餃子を焼こうとした時。
リビングから着信音が聞こえた。
私も、隣にいた大地さんも動きが止まる。
思わず彼を見上げると、その場に立ったままなかなか行こうとしない。
「大地さん?呼び出しなんじゃないですか?」
声をかけたら、やっと彼はキッチンを出ていった。
……神様は、意地悪だ。
こんな残り少ない限りある時間の中で、それさえも奪おうとする。
だけど、彼の性格上、仕事を優先するのは分かってる。
だから、笑って見送らなきゃいけない。
そう心に決めてフライパンの火を止めたのに。
リビングから聞こえてきた言葉は、意外なものだった。
テーブルに並んだのは、個性豊かな形の餃子。
ひとつひとつ手で包んでいて、同じ形のものはない。
「やっと終わったー!」
「達成感すごい」
餃子をキッチンへ運びながら、汚れた手を順番に洗う。
大地さんが作った餃子は一目瞭然なぐらい、極端に大きかったり極端に形がゆがんでいる。
だんだんとそれも味があるように見えてくるから不思議だ。
「あとはアレですね…、餃子を焼く時にフライパンにこびりつかないか心配」
「パリッと焼いてほしい」
「ですよねぇ」
フライパンを取り出して、いざ餃子を焼こうとした時。
リビングから着信音が聞こえた。
私も、隣にいた大地さんも動きが止まる。
思わず彼を見上げると、その場に立ったままなかなか行こうとしない。
「大地さん?呼び出しなんじゃないですか?」
声をかけたら、やっと彼はキッチンを出ていった。
……神様は、意地悪だ。
こんな残り少ない限りある時間の中で、それさえも奪おうとする。
だけど、彼の性格上、仕事を優先するのは分かってる。
だから、笑って見送らなきゃいけない。
そう心に決めてフライパンの火を止めたのに。
リビングから聞こえてきた言葉は、意外なものだった。



