確認みたいに言われて、小さくうなずいた。
「くだらないでしょ。…それでも、これ奮発して買ったんですよ」
「別にいいんじゃない?」
“くだらない”という言葉を私は使ったのに、彼は使わなかった。
彼はこういう感情論を嫌いそうなのに。
「そういうの、美月らしいよ」
白くて素材も綺麗な、ちょっとだけ高価な。
周りの同僚は自分へのご褒美で、ブランド物のバッグやお財布を買っていた中、私はこの食器棚を買った。
これひとつに、炊飯器や電子レンジ、トースターを置ける。
そして、たくさんの食器も同じところに。
便利で可愛くて、キッチンに立つのが好きになれように。
今は、好きな人とそれを使っている。
なんだか不思議な心地がした。
「あんまり使わないものを上に置いて、手が届きやすいところにコップ置いたら?」
「使わない食器かぁ…どれだろう」
一度、カウンターに取り出した食器をふたりで見て悩む。
「このでかい皿は?」
「それは、友達の結婚式で引出物でもらった綺麗なお皿です!」
「じゃあこれは?」
「同期と陶芸教室で作ったお皿で…」
「この部屋に来てから、一回も見たことないけど。使ってないよね?」
「……論破された」
私が不満を込めてつぶやくと、大地さんはまったく動じることなく首を振った。
「論破じゃない。事実」
「なんか、こう…あるじゃないですか!目に見えるところにあった方が気持ちが落ち着くやつ!」
「ない」
「くだらないでしょ。…それでも、これ奮発して買ったんですよ」
「別にいいんじゃない?」
“くだらない”という言葉を私は使ったのに、彼は使わなかった。
彼はこういう感情論を嫌いそうなのに。
「そういうの、美月らしいよ」
白くて素材も綺麗な、ちょっとだけ高価な。
周りの同僚は自分へのご褒美で、ブランド物のバッグやお財布を買っていた中、私はこの食器棚を買った。
これひとつに、炊飯器や電子レンジ、トースターを置ける。
そして、たくさんの食器も同じところに。
便利で可愛くて、キッチンに立つのが好きになれように。
今は、好きな人とそれを使っている。
なんだか不思議な心地がした。
「あんまり使わないものを上に置いて、手が届きやすいところにコップ置いたら?」
「使わない食器かぁ…どれだろう」
一度、カウンターに取り出した食器をふたりで見て悩む。
「このでかい皿は?」
「それは、友達の結婚式で引出物でもらった綺麗なお皿です!」
「じゃあこれは?」
「同期と陶芸教室で作ったお皿で…」
「この部屋に来てから、一回も見たことないけど。使ってないよね?」
「……論破された」
私が不満を込めてつぶやくと、大地さんはまったく動じることなく首を振った。
「論破じゃない。事実」
「なんか、こう…あるじゃないですか!目に見えるところにあった方が気持ちが落ち着くやつ!」
「ない」



