ずーっと後ろで歯磨きをしている。
避ける気がなさそうなので、私も急いで洗顔にとりかかる。
顔を簡単に洗い、はたと気がつく。
「タオル、あります?」
「いや、ない」
「えーっ!びちょびちょです!」
「昨日のバスタオル使えば?」
とりあえずかけてあったバスタオルを手に取ろうとしているので、「待って待って!」と止めた。
なんだろう、他人に使用済みのバスタオルを無闇に触られるの、ちょっと嫌だ。
「リビング入ったところに“タオル”って書かれたダンボールあるので、持ってきてください!」
「俺も使うけどいい?」
「お好きなだけどうぞ!」
小間使いみたいになってるのに、文句のひとつも言うことなくタオルを持ってきてくれた。
すぐに届いたタオルで顔を拭き、いつものパックを顔にくっつけながら、そのまま洗面台横に吊るしていたヘアアイロンに電源をつける。
そこで、やっと後ろから声が聞こえた。
「ちょっと、交代したい」
「はーい」
私が振り返ると、彼は思いっきりむせた。
「なんだその顔」
「パックですよ。知らないんですか?」
「いや、知ってるけど」
朝からやるもんなのか、というつぶやきが聞こえたような気がしたけれど、あとは知らない。
避ける気がなさそうなので、私も急いで洗顔にとりかかる。
顔を簡単に洗い、はたと気がつく。
「タオル、あります?」
「いや、ない」
「えーっ!びちょびちょです!」
「昨日のバスタオル使えば?」
とりあえずかけてあったバスタオルを手に取ろうとしているので、「待って待って!」と止めた。
なんだろう、他人に使用済みのバスタオルを無闇に触られるの、ちょっと嫌だ。
「リビング入ったところに“タオル”って書かれたダンボールあるので、持ってきてください!」
「俺も使うけどいい?」
「お好きなだけどうぞ!」
小間使いみたいになってるのに、文句のひとつも言うことなくタオルを持ってきてくれた。
すぐに届いたタオルで顔を拭き、いつものパックを顔にくっつけながら、そのまま洗面台横に吊るしていたヘアアイロンに電源をつける。
そこで、やっと後ろから声が聞こえた。
「ちょっと、交代したい」
「はーい」
私が振り返ると、彼は思いっきりむせた。
「なんだその顔」
「パックですよ。知らないんですか?」
「いや、知ってるけど」
朝からやるもんなのか、というつぶやきが聞こえたような気がしたけれど、あとは知らない。



