夜も深まってきた時刻。
洗面所で歯磨きを終えてリビングへ戻ると、もう彼はすでに床に寝転がっていた。
仰向けになってスマホを見ている。
「……おやすみなさい」
一応声をかけてみると、こちらに視線が向いた。
「おやすみ」
こんな挨拶を、今日初めて会った男と交わすことになるとは。想像もしていなかった事態だ。
……信用は、していない。
それでも、同じ部屋で夜を過ごすことになるのは事実なわけで。
寝室のドアを閉めて、扉の向こうにいる“他人”の気配を感じながら部屋の電気を消す。
今日という一日だけで、これまでしたことのない経験をいくつもしてしまった。
本当に信じられない。
でも、それ以上に、信じられないのは────
この状況に、少し慣れ始めている自分だった。
洗面所で歯磨きを終えてリビングへ戻ると、もう彼はすでに床に寝転がっていた。
仰向けになってスマホを見ている。
「……おやすみなさい」
一応声をかけてみると、こちらに視線が向いた。
「おやすみ」
こんな挨拶を、今日初めて会った男と交わすことになるとは。想像もしていなかった事態だ。
……信用は、していない。
それでも、同じ部屋で夜を過ごすことになるのは事実なわけで。
寝室のドアを閉めて、扉の向こうにいる“他人”の気配を感じながら部屋の電気を消す。
今日という一日だけで、これまでしたことのない経験をいくつもしてしまった。
本当に信じられない。
でも、それ以上に、信じられないのは────
この状況に、少し慣れ始めている自分だった。



