彼は少しだけ目を細めて、私を見ていた。
「……なにがそんなに気になるの?」
その聞き方が、少しだけ予想外だった。ずっと流して聞いてたくせに、肝心なところは知りたがる。
私は一瞬だけ言葉に詰まる。
「気になる、というより。……落ち着かないんです」
ぽつりと出た言葉は、自分でも思っていたよりも弱かった。
「知らない人と同じ部屋で寝るのも、嫌だし」
言ってから、しまったと思う。
知らない人、って。違う表現もあったのに。
思いっきり目の前にいるのに。
彼は一瞬だけ視線を外して、それから小さく息を吐いた。
「……ひと部屋、そっちにあるじゃん。そこ、穂村さんが寝室として使ったら?」
あっさりと、そう言われた。
「え?」
「俺、どこでも寝れるから。明るくても、音がしてても気にしない」
先にリビングの奥にある部屋に行ったのは彼の方だった。
私は慌てて後ろをついていく。
間取り図にあった、六畳の部屋。
窓もあるし、日当たりも良さそうではある。しかも、ちゃんと収納のクローゼットも備え付けてある。
「……なにがそんなに気になるの?」
その聞き方が、少しだけ予想外だった。ずっと流して聞いてたくせに、肝心なところは知りたがる。
私は一瞬だけ言葉に詰まる。
「気になる、というより。……落ち着かないんです」
ぽつりと出た言葉は、自分でも思っていたよりも弱かった。
「知らない人と同じ部屋で寝るのも、嫌だし」
言ってから、しまったと思う。
知らない人、って。違う表現もあったのに。
思いっきり目の前にいるのに。
彼は一瞬だけ視線を外して、それから小さく息を吐いた。
「……ひと部屋、そっちにあるじゃん。そこ、穂村さんが寝室として使ったら?」
あっさりと、そう言われた。
「え?」
「俺、どこでも寝れるから。明るくても、音がしてても気にしない」
先にリビングの奥にある部屋に行ったのは彼の方だった。
私は慌てて後ろをついていく。
間取り図にあった、六畳の部屋。
窓もあるし、日当たりも良さそうではある。しかも、ちゃんと収納のクローゼットも備え付けてある。



