パソコンを立ち上げると、未読のメールとチャットが一気に流れ込んできた。
週明けほどではないけれど、やることはそれなりにある。
昨日の続きの資料を開いて、修正箇所に目を通す。
今回の案件は、駅前の再開発。
既存のテナントとの調整や、動線の見直し、収支のバランス。
細かいところを詰めていく段階に入っていた。
数字と図面を行き来しながら、違和感がないかを確認していく。
こういう作業は、嫌いじゃない。
「穂村。あの資料、進んでるかー?」
声をかけられて顔を上げると、野崎課長が立っていた。
“あの資料”という表現がなんとなく嫌だったけれど、それは顔には出さない。
“あれ”だの“これ”だので済ませるのが、この課長の特徴でもある。
「あ、はい。さっきひと通りまとめました。動線の部分、少し修正入れてます」
「あ、そう。ちょっと見せて」
席を少しずらして画面を見せると、課長は腕を組んだまま黙って目を通す。
「……うん。悪くないな」
短くそう言ってから、マウスを指さした。
「ここ、もう少しシンプルにできないか?店舗配置、詰めすぎると逆に回遊性落ちるぞ」
「たしかに…」
言われて初めて気づいて、思わず画面を見直す。
「このへん、抜け感あった方が人流が流れると思うから直してくれる?」
「分かりました。修正します」
「よろしくね」
週明けほどではないけれど、やることはそれなりにある。
昨日の続きの資料を開いて、修正箇所に目を通す。
今回の案件は、駅前の再開発。
既存のテナントとの調整や、動線の見直し、収支のバランス。
細かいところを詰めていく段階に入っていた。
数字と図面を行き来しながら、違和感がないかを確認していく。
こういう作業は、嫌いじゃない。
「穂村。あの資料、進んでるかー?」
声をかけられて顔を上げると、野崎課長が立っていた。
“あの資料”という表現がなんとなく嫌だったけれど、それは顔には出さない。
“あれ”だの“これ”だので済ませるのが、この課長の特徴でもある。
「あ、はい。さっきひと通りまとめました。動線の部分、少し修正入れてます」
「あ、そう。ちょっと見せて」
席を少しずらして画面を見せると、課長は腕を組んだまま黙って目を通す。
「……うん。悪くないな」
短くそう言ってから、マウスを指さした。
「ここ、もう少しシンプルにできないか?店舗配置、詰めすぎると逆に回遊性落ちるぞ」
「たしかに…」
言われて初めて気づいて、思わず画面を見直す。
「このへん、抜け感あった方が人流が流れると思うから直してくれる?」
「分かりました。修正します」
「よろしくね」



