朝起きた時、言葉が通じないのではと思ったら怖くてたまらなかった。
「セーラ様。おはようございます」
だけど、ミレアの言葉を聞いて酷く安心した。
「おはよう、ミレア」
「良かったです。言葉が通じて」
「うん。私も安心した」
ミレアも同じく心配してくれていたようで、二人で安堵する。
「本日はどのドレスになさいますか?」
「……ミレアのおすすめでお願い。締め付けがキツくないものがいいな」
「かしこまりました」
ミレアに着替えさせてもらい、そのまま用意してもらった朝食を食べる。
こちらの世界に来てからだいぶ日にちも経ち、食事はかなり食べられるようになってきた。
「ミレア、昨日書いたロード様へのお手紙はいつごろ届くの?」
「そうですね、殿下の居場所がわかればすぐに着くと思います。転移魔法が使える者に託しましたので」
「そう。ありがとう」
転移魔法で郵便ができるなんて、やっぱり魔法は便利だな。
そう思っていると、セイロン様が部屋に入ってきた。
「セーラ様。おはようございます」
「おはようございます」
「言葉は……問題なさそうですね」
「はい。今のところ」
「現在の魔力を検知してもよろしいですか?」
「お願いします」
セイロン様が私に手をかざすと、眉を顰めて難しい顔をする。
「セイロン様? どうですか?」
聞くと、
「……昨日と同じ魔力量で一応止まっていますね。あの後減ってはいないようです」
「良かった……」
ひとまず安心だ。
「しかし原因がわからないため今後の対策のしようが……セーラ様。昨日女神様にお祈りした時、いつも違うことをお祈りしたりはしていませんか?」
「はい。むしろお祈りする前に弾かれた感じで……」
「そうですか……」
ロード様たちのことも最近では毎日お祈りしていたし、この国のみんなの平和を願っていた。
女神様の怒りに触れてしまったのかとも考えたけれど、そんなことは何もしていないはずだ。それならば、一体どうして。
「今日も女神様のところに行ってみますか?」
「……どうしようか悩んでいます。また弾かれたらと思うと怖くて」
「そうですよね。僕たちも力になれることが思いつかず……」
セイロン様たちもあれからずっと原因を調べてくれたらしい。だけど、女神様は私以外がお祈りしてもいつも通りで、何か痛みを感じるようなことは何もないと言う。
どうして私だけ?そう思いながらも、ここでジッとしているのも落ち着かないため女神様のところへ行ってみることにした。
「いいですか。痛みを感じたらすぐに離れてくださいね」
「はい」
セイロン様に付き添ってもらい、女神様の前で手を組む。
「……女神様。今日も一日、皆様にご加護を……っっ!」
ぎゅっと組んだ手を握ると、その内側にピリッとした小さな痛みが走る。
「セーラ様!」
セイロン様が駆け寄ってきたものの、手を開くとわずかな光が漂った。
「魔力が……また少し減ってる……」
驚いて女神様を見上げると、いつも慈愛に溢れているはずのその表情が、なんだか怖いものに見えた。
「女神様が……お怒りになってる……」
「え?」
「そう、見えるんです。女神様が、お怒りになっているように見えます」
セイロン様も同じように見上げるけれど、
「僕にはいつも通りの微笑みに見えます……」
そう見えているのはどうやら私だけのようで。
「私は、知らないうちに女神様の怒りをかってしまったんですね……」
その瞬間、くらっと眩暈がして身体が傾く。
「セーラ様! 大丈夫ですか!」
「は、い。すみません。ちょっと眩暈がしただけです」
「お部屋に戻りましょう。ミレア! セーラ様を早く!」
「はい!」
ミレアに連れられ、部屋に戻った。
半強制的にベッドに寝かせられた私は、そのまま眠りについた。
「セーラ様。おはようございます」
だけど、ミレアの言葉を聞いて酷く安心した。
「おはよう、ミレア」
「良かったです。言葉が通じて」
「うん。私も安心した」
ミレアも同じく心配してくれていたようで、二人で安堵する。
「本日はどのドレスになさいますか?」
「……ミレアのおすすめでお願い。締め付けがキツくないものがいいな」
「かしこまりました」
ミレアに着替えさせてもらい、そのまま用意してもらった朝食を食べる。
こちらの世界に来てからだいぶ日にちも経ち、食事はかなり食べられるようになってきた。
「ミレア、昨日書いたロード様へのお手紙はいつごろ届くの?」
「そうですね、殿下の居場所がわかればすぐに着くと思います。転移魔法が使える者に託しましたので」
「そう。ありがとう」
転移魔法で郵便ができるなんて、やっぱり魔法は便利だな。
そう思っていると、セイロン様が部屋に入ってきた。
「セーラ様。おはようございます」
「おはようございます」
「言葉は……問題なさそうですね」
「はい。今のところ」
「現在の魔力を検知してもよろしいですか?」
「お願いします」
セイロン様が私に手をかざすと、眉を顰めて難しい顔をする。
「セイロン様? どうですか?」
聞くと、
「……昨日と同じ魔力量で一応止まっていますね。あの後減ってはいないようです」
「良かった……」
ひとまず安心だ。
「しかし原因がわからないため今後の対策のしようが……セーラ様。昨日女神様にお祈りした時、いつも違うことをお祈りしたりはしていませんか?」
「はい。むしろお祈りする前に弾かれた感じで……」
「そうですか……」
ロード様たちのことも最近では毎日お祈りしていたし、この国のみんなの平和を願っていた。
女神様の怒りに触れてしまったのかとも考えたけれど、そんなことは何もしていないはずだ。それならば、一体どうして。
「今日も女神様のところに行ってみますか?」
「……どうしようか悩んでいます。また弾かれたらと思うと怖くて」
「そうですよね。僕たちも力になれることが思いつかず……」
セイロン様たちもあれからずっと原因を調べてくれたらしい。だけど、女神様は私以外がお祈りしてもいつも通りで、何か痛みを感じるようなことは何もないと言う。
どうして私だけ?そう思いながらも、ここでジッとしているのも落ち着かないため女神様のところへ行ってみることにした。
「いいですか。痛みを感じたらすぐに離れてくださいね」
「はい」
セイロン様に付き添ってもらい、女神様の前で手を組む。
「……女神様。今日も一日、皆様にご加護を……っっ!」
ぎゅっと組んだ手を握ると、その内側にピリッとした小さな痛みが走る。
「セーラ様!」
セイロン様が駆け寄ってきたものの、手を開くとわずかな光が漂った。
「魔力が……また少し減ってる……」
驚いて女神様を見上げると、いつも慈愛に溢れているはずのその表情が、なんだか怖いものに見えた。
「女神様が……お怒りになってる……」
「え?」
「そう、見えるんです。女神様が、お怒りになっているように見えます」
セイロン様も同じように見上げるけれど、
「僕にはいつも通りの微笑みに見えます……」
そう見えているのはどうやら私だけのようで。
「私は、知らないうちに女神様の怒りをかってしまったんですね……」
その瞬間、くらっと眩暈がして身体が傾く。
「セーラ様! 大丈夫ですか!」
「は、い。すみません。ちょっと眩暈がしただけです」
「お部屋に戻りましょう。ミレア! セーラ様を早く!」
「はい!」
ミレアに連れられ、部屋に戻った。
半強制的にベッドに寝かせられた私は、そのまま眠りについた。



