君待姫〜月曜劇場

 さて、今週もやってきました。月曜劇場です。
 前回のお話は覚えていらっしゃるかしら。
 長女の花待姫の話でしたね。
 そして今回、次女の鳥待姫は、自分の待つ鳥たちの絶滅危機を左右する運命を辿ることになるのです。
 ーーー果たして、彼女は自分の意思で鳥たちを絶滅させてしまうのかーーー


「花待姫、どうしてそんなに呑気なの?」
 ある日、母の四季姫から突然言われ、花待姫は驚きました。
「花待姫は、花を待っているのでしょう? ならば地球から絶滅させて呼んではいかがです?」
 花待姫は母の目をしばらく見つめ、静かに首を振りました。
「お母さま、私はいいの。私だけのために、地球から花を絶滅させるわけにはいかないもの」
「やっぱりあなたは私の長女ね」
 四季姫は鳥待姫が居ないことを確認すると、声をひそめて告げました。
「鳥待は、鳥に焦がれるあまりに彼らを地球から絶滅させようとしているのです。大変なことになりますよ」
「え・・・・・・?」

「鳥待お姉様、どうするおつもりですか⁉︎」
 さあ、いよいよ本題です。
 青い水があるのみの地球パラレルワールドから見える、本当の地球。それを見ながら鳥待姫は呟いたのです。
「風待。私は決めたの。地球から鳥を呼ぶわ。そのためなら私は悲しい運命を追い続ける。協力してくれるかしら」
 風待姫は姉の差し出した手を払いのけました。
(風待・・・・・・)
「鳥待お姉様、私は反対します! だってずっと・・・・・・お姉様は・・・・・・」
 必死に言葉を探している風待姫に、鳥待姫は何か言おうと口を開きました。しかし先に言葉を発したのは風待姫の方でした。
「鳥待お姉様は、嫁ぎ先の獣医一家でも、患者の鳥たちを愛していたのではないですか・・・・・・! それにもうひとつ、離縁を言いつけられるその日まで、夫婦仲は良かったのでしょう? お姉様が鳥を絶滅させようとしても、向こうは必死で救おうとしますよ! これで本当に破綻しますよ、夫婦の契りも。そんなの・・・・・・そんなの、私が嫌です!」
 一気に言うと、風待姫は立ち上がり、他の姉妹のもとへ行こうとしました。
「待って」
 鳥待姫は引き留めましたが、続く言葉が思いつきません。
 そのかわりに風待姫は、鳥待姫を見つめて強く言い放ちました。