昔々、あるところに。
仲の良い四人姉妹がいました。
これは、その長女、花待姫のお話です。
花待姫は幼き頃からずっと花が好きで、知り合いの魔女に引き取られた後も、庭に出ては花ばかり見ていました。
ある日、魔女は花待姫を呼び出して、こう言いました。
「花待姫よ。月に行っておいで。もう15歳なのだから、外の世界を知るが良い」
花待姫は思いました。
(なぜ? 私はこの花たちと共に生きていきたいのに)
魔女は続けます。
「花待姫。昨日、月待姫がどこかへ行ってしまったのだよ。あの子は月に憧れていた。あの子を探しておくれ」
月待姫は四女で、今、9歳です。花待姫と共に夜空を見るのが好きでした。
「はい・・・・・・」
花待姫は早々に支度を整え、月へ向かいました。
「でもどうして・・・・・・。宇宙には行けないと、あれほど言っていたのに」
魔女は毎晩、月待姫の星語りに「宇宙には行けないのだよ、月待」と厳しいことを言っていました。
「月待姫・・・・・・」
するとどこからか、声が聞こえてきました。
「花待お姉様。私の声が聞こえまして?」
月を見上げた花待姫は驚きました。
月から、橋がこちらに降りてきたのです。
「私よ、お姉様。月待です」
天の川が橋の下を通る、なんとも不思議な光景でした。
「天の川を操れる力を、どうやら授かってしまったようで・・・・・・」
橋の上で、月待姫が微笑みました。
「さあ、どうぞこちらへ」
月に着いた2人は、天の川から花束が流れてくるのを感じました。
「きれいな香り・・・・・・。あ、そうそう、お姉様。私が月に来たのも、この香りに引き寄せられたからなのですよ」
花束を拾い上げた月待姫は、花待姫にそれを渡しました。
「花待お姉様は、今も花が好きですか?」
九つの妹の瞳は、花待姫にとって愛しいものだったでしょう。
「ええ。月待も、ようやく望みを果たしたのね。月に生きたかったと、毎晩瞳を輝かせて」
2人はその夜、どこで過ごしたのでしょうか。
仲の良い四人姉妹がいました。
これは、その長女、花待姫のお話です。
花待姫は幼き頃からずっと花が好きで、知り合いの魔女に引き取られた後も、庭に出ては花ばかり見ていました。
ある日、魔女は花待姫を呼び出して、こう言いました。
「花待姫よ。月に行っておいで。もう15歳なのだから、外の世界を知るが良い」
花待姫は思いました。
(なぜ? 私はこの花たちと共に生きていきたいのに)
魔女は続けます。
「花待姫。昨日、月待姫がどこかへ行ってしまったのだよ。あの子は月に憧れていた。あの子を探しておくれ」
月待姫は四女で、今、9歳です。花待姫と共に夜空を見るのが好きでした。
「はい・・・・・・」
花待姫は早々に支度を整え、月へ向かいました。
「でもどうして・・・・・・。宇宙には行けないと、あれほど言っていたのに」
魔女は毎晩、月待姫の星語りに「宇宙には行けないのだよ、月待」と厳しいことを言っていました。
「月待姫・・・・・・」
するとどこからか、声が聞こえてきました。
「花待お姉様。私の声が聞こえまして?」
月を見上げた花待姫は驚きました。
月から、橋がこちらに降りてきたのです。
「私よ、お姉様。月待です」
天の川が橋の下を通る、なんとも不思議な光景でした。
「天の川を操れる力を、どうやら授かってしまったようで・・・・・・」
橋の上で、月待姫が微笑みました。
「さあ、どうぞこちらへ」
月に着いた2人は、天の川から花束が流れてくるのを感じました。
「きれいな香り・・・・・・。あ、そうそう、お姉様。私が月に来たのも、この香りに引き寄せられたからなのですよ」
花束を拾い上げた月待姫は、花待姫にそれを渡しました。
「花待お姉様は、今も花が好きですか?」
九つの妹の瞳は、花待姫にとって愛しいものだったでしょう。
「ええ。月待も、ようやく望みを果たしたのね。月に生きたかったと、毎晩瞳を輝かせて」
2人はその夜、どこで過ごしたのでしょうか。



