「ねぇ小林さん、ハルくんはいつ戻ってくるの!?」
坂井さんを中心とする女子数人に詰め寄られ、わたしは「えっと」と言葉を詰まらせる。
「わたしもいつ帰ってくるのか全然知らなくて……」
何とか言葉を絞り出して言うと、「ええー」と大きな声が上がった。
「ハルくんがいないとつまんなーい」
「このままじゃ、夏休みに入っちゃうよー」
「小林さん、いつ戻ってくるのか連絡あったらすぐ教えてよ!?」
「う、うん……」
わたしが頷くと、集まった女子達は嘆きながらも、諦めるように散っていった。
「おはよ。毎日毎日、大変だね」
そう言って、わたしの隣の席に鞄を降ろすのは咲ちゃん。
「おはよう、ハルの人気を改めて思い知るよー」
わたしが苦笑しながら返事をすると、
「やっぱりまだ戻ってこれそうにないの?」
と、咲ちゃんは首を傾げた。



