「エリも正々堂々がんばれ」
「っ……!」
こそっと咲ちゃんが坂井さんに耳打ちした言葉が、わたしには聞こえた。
坂井さんは驚いた後に顔を赤くして、隣のハルをチラッと見る。そして、
「ハルくん……これからも、仲良くしてくれる?」
珍しく控えめに、消え入りそうな声で問いかけた坂井さん。
瞳は少し潤んで揺れていて、緊張しているのが見て取れる。
そんな坂井さんの様子に、ハルは一度キョトンとするけど、
「もちろん!」
すぐにニコッと笑って、大きく頷いた。
「ありがとう……」
呟くように言った坂井さんの瞳は、一層潤んで溢れるように揺れる。
たぶん、ものすごく怖かったはず。
ハルに、好きな人に嫌われてしまったんじゃないかって、怖くて怖くて仕方なかったと思う。
坂井さんも悪い人じゃなくて。
ただきっと、恋することに一生懸命なだけ。
咲ちゃんも、坂井さんも、恋する気持ちってすごいなぁ……なんて思っていると、



