恋愛経験ゼロのわたしにだって分かる。
これは、告白が『成功した』っていうこと。
「ハル、やったよ!」
「うん、やったね!」
ハルと両掌を何度も合わせながら、飛び跳ねて喜ぶわたし達。
咲ちゃんは嬉しそうに顔をくしゃくしゃにしながら、奥野先輩にペコペコと頭を下げる。
すると先輩は、優しい表情で咲ちゃんの頭をポンポンと撫でた。
そんな二人の様子にわたしはたまらなくキュンとして、胸の奥が熱くなる。
「ほんとに良かった……」
今日はこれから二人で登校するのかな?
本当は今すぐにでも『おめでとう』を言いたいところだけど、邪魔にならないように少し回り道をして学校へ向かおうかな……なんて、考えていた時だった。
咲ちゃんは奥野先輩に何かを伝えた後、二人はバイバイと手を振って、先輩だけ学校へと向かって歩き出した。
あ、あれ……?
咲ちゃんはどうするんだろうとそのまま見ていると、先輩の背中を少し見送った後、くるっとこっちを向いて──。



