思ってもみない咲ちゃんの決断の理由に、わたしは目をパチパチさせる。
でも……。
「カッコいい……」
「え?」
「咲ちゃん、すごくカッコいいね」
それがわたしの率直な感想。
もしわたしが咲ちゃんの立場だったら、悔しいから告白しようなんて絶対に思えない。
それどころか、明日からどんな顔して学校へ行けばいいのか、とても悩むと思う。
だから、咲ちゃんはとても強くて、カッコいいと思った。そして、
「わたしも咲ちゃんみたいになりたいな」
もっと真っ直ぐ、強くなりたい。
臆病になって立ち止まるのではなく、どんなことがあっても前に進んでいける自分になりたい。
わたしが決意するみたいに小さく言うと、
「そっ、そんな良いものじゃないよ!結芽に話したのも、誰かに宣言しとかないと、土壇場でヒヨりようだったからで……」
顔を赤くして照れた様子の咲ちゃんは「それに」と、続けて言った。



