「結芽!」
「咲ちゃん!」
日暮れ間近の空の下、咲ちゃんと前に話した公園。
わたしがそこに着くと、ベンチに座っていた咲ちゃんはすぐに立ち上がり、駆け寄ってきてくれた。
「ごめんね、こんな時間に呼び出しちゃって。大丈夫だった?」
あんなことがあったというのに、相変わらず優しく声をかけてくれる咲ちゃん。
わたしはそれだけで胸がいっぱいになりながら、何度も頷く。
「わたしより、咲ちゃんの方がっ……。ごめんね、ほんとに」
謝りながら、もう声が震える。
「ううん、あたしは全然。でも良かった、来てくれて。
明日学校で会う前に、ちゃんと話をしておきたかったから……」
「とりあえず、座ろっか」と咲ちゃんに促され、わたし達はこの前のベンチに腰掛けた。そして、
「実はね、百瀬くんから結芽の……前の中学校での話、ちょっと聞いたんだ」
「うん……」
「ごめんね、あたし何も知らなくて。一瞬でも結芽のこと疑っちゃって、ごめん」



