「素直に……って、そんなの信じてくれるわけないよ」
「なんで?」
「だって、ハルだって知ってるでしょ。わたしが何を言っても、沙彩ちゃんは信じてくれなかった。だから、咲ちゃんだって……」
「どうして?沙彩ちゃんと咲ちゃんは、別のヒトだよ?」
純粋に不思議そうに首をかしげるハルに、わたしは思わず固まる。
ハルの言う通り。沙彩ちゃんと咲ちゃんは別の人だ。
でも……。
「咲ちゃん、結芽ちゃんのこと、すごく心配してたよ」
ハルの言いたいことは分かるけど、今一歩踏み出せない。
そんなわたしに、ハルは一枚の紙を差し出してきた。
わたしは受け取って、二つ折りになったそれを開く。
するとそれは……咲ちゃんからの手紙だった。
『結芽へ
朝はびっくりしたね。あたしは大丈夫だけど、結芽のことが心配です。
変なことに巻き込んじゃって、本当にごめんね。
結芽さえ良かったら、ちゃんと話がしたいです。
咲』



