それから沙彩ちゃんは、わたしと話してくれなくなった。
あの雨の日のことは、わたし達ふたりしか知らない。
教室で話していた男子達も、まさか本人に聞かれていたなんて思ってもみなかったと思う。
わたしと沙彩ちゃんの様子に、あんなに仲が良かったのにどうしたのと不思議に思う子もいたけど、距離は広がっていくばかりで。
わたしはいつの間にか、ひとりぼっちになっていた。
あんな思いをするのはもう嫌。
だから、特定の友達を作らず過ごしていたのに──。
「また同じことになっちゃった……」
立ち止まると、ポロポロと涙が止まらなくて。
どうしてだろう、これで二度目なのに。
あの時よりも胸の奥が痛い気がする──。



