イケメン男子はわたしのワンコくん!


「えっ!?」

「しーっ!誰にも言っちゃダメだからね!」

「絶対言わないよっ!」


いつも通りの学校の帰り道。

いつもとは違う緊張した面持ちで、顔を真っ赤にしながら、同じクラスの広瀬くんのことが好きなんだと話してくれた。

広瀬くんはクラスの中心の男の子で、確かにカッコ良い人で。

それからは今日少し話せたとか、掃除のグループが同じになって嬉しいとか、些細なことでもわたしに報告してくれた。

その、恥ずかしそうにはにかみながらも、嬉しそうに喋る沙彩ちゃんがとっても可愛くて。

わたしだけに何でも話してくれることが、すごく嬉しかった。


──だけど。


「森本ってさ、広瀬のこと好きなんだろ?」

「マジで!?森本に広瀬は釣り合ってなさすぎじゃね?」

「それなー。しかも広瀬って、先輩と付き合ってるらしいよ」


ある日の放課後、沙彩ちゃんが忘れ物をして一緒に戻ると、教室に残っていた男子達の会話を聞いてしまった。