イケメン男子はわたしのワンコくん!



「結芽、次理科室だって!」

「あっ、うん!」


咲ちゃんに声をかけられ、荷物を持って立ち上がる。

わたしを待ってくれているのは咲ちゃんと、元々咲ちゃんと仲良しの女子ふたり。


──あれから、一週間が経った。


わたしは咲ちゃんと一緒にいることが増えて、それによって咲ちゃんの周りの人達とも、少しずつ話せるようになった。

ハルは相変わらず、男女問わず人気者で。

なるべくわたしと一緒にいたいと思ってくれているみたいだけど、今だっていつの間にかクラスの子に連れ去られて先に教室を出てしまった。


家でも一緒にいられるし、特に寂しくはないけど、ハルは疲れたりしないのかなって、たまに心配になる。



「そういえばさ、この前めちゃくちゃ可愛い浴衣見つけたんだよね」

「買ったの?」

「ううん、ワタツミサマで着たいなーって思ったんだけど、金欠だし、見せる相手いないし」