浅間さんとやってきたのは学校近くの公園。
いつもは部活があるけど、今日は顧問の先生が出張だから休みなんだと教えてくれた。
「それで、聞いてほしい話なんだけどね」
ベンチに腰掛け、早速口を開いた浅間さん。
いつも何でもハキハキと喋るのに、この時ばかりは言いづらそうに数秒間をおいて。
「昨日言ってた気になる人っていうの……実は、さっきの人なんだ」
顔を赤らめながら、少しずつ話してくれた。
さっき話していたのはひとつ上の3年生で、先輩だということ。
2年生まではバスケ部に所属していたけど、すごく頭が良くてお医者さんになるのが夢で、受験に専念するために、3年生になってすぐに部活をやめたこと。
浅間さんとは特に接点はなかったけれど、1年生の時に図書室で出会って、本の話をきっかけに仲良くなったこと。
浅間さんは何も知らないわたしに分かるように、ゆっくり説明してくれた……けど。



