イケメン男子はわたしのワンコくん!


あ、あれ……?


誰かの話し声が聞こえて顔を上げると、浅間さんと一人の男子。

黒縁メガネに、少し大人びて見える優しそうなその人は、初めて見る顔で同じクラスじゃないのは確か。


浅間さんはその明るい性格から男子の友達も多くて、誰と話をしていても不思議には思わない。

でも……。


相手の男の子が浅間さんにとって『特別』な人だってことに、見た瞬間に気付いた。


それは、その男の子と話す姿が、今まで見たどの浅間さんよりも、可愛かったから。


どうしよ……。


話の内容までは聞こえない。
だけど、何かとても楽しそうに話していて、このまま歩いて行って、邪魔するのは気が引ける。

ハルに会うのも気まずいけど、一旦学校へ戻るべきか迷っていると、


「それじゃあ」


浅間さんとその男の子はバイバイして、浅間さんはこっちを向いた。