サラサラの黒髪に、二重のはっきりした顔立ちの、無表情の男の子。
『あんた面倒くさそうだから』
この前言われた言葉を、思い出さずにはいられない。
「は、橋本くん……」
「なに?」
「いや、何でもっ……」
全く変わらない表情。
わたしは慌ててパッと目を逸らす。
今出てきたってことは、職員室の中にいたってこと。
彼の姿に全く気付かなかった。
一体いつからいたんだろう。
先生との話、聞かれちゃったかな。
──そんな心の中の気持ちを口に出した覚えはない。
だけど、
「担任の話聞こえてきたけど」
口を開いた橋本くんの言葉に、ビクッと肩を飛び上がらせる。
「何でそんな、人と距離おいてんの?」
ストレートすぎる橋本くんの言葉に、わたしは返事が出来ない。
何でって言われても、それは……橋本くんに話すようなことじゃないし。
黙ったままのわたしに、橋本くんは呆れたようにため息をついた。そして、



