「ハル、ハル……」
柔らかな光が包む中、誰かが僕の名前を呼んでる。
ゆっくりと目を開けると、僕の前には『誰か』が立っていた。
結芽ちゃんのような、ニンゲンの姿。
一体誰なのか、顔を確認しようと見上げてみるけれど、後ろから差す光が眩しくて、よく見えない。
「ハルはまた人間の姿になりたい?」
優しく問いかける声。
ニンゲンの姿になりたいかって、そんなの決まってる。
僕は大きく「キャン!」と返事した。
自分でもよくわからないまま、人間になった日々は目まぐるしくて。
でも、毎日がキラキラと輝いていて、とっても楽しかった。
それに何より、大好きな結芽ちゃんと『同じ』になれたのが、嬉しかった。



