コンコンと、珍しくノックする音が聞こえて。
「はーい」と返事すると、反省しているのか今度はちゃんと服を着たハルが控えめに、ドアから顔を出した。
「これで大丈夫……?」
犬のハルならきっと、尻尾と耳が下がっている。
一喜一憂するハルが可愛くて、わたしは「ふふっ」と笑った。
「もちろん大丈夫だよ」
わたしも布団を剥がして、ベッドを飛び出す。
窓の外は青空が広がっていて、とても良い天気。
今日は土曜日、学校は休み。
絶好のお出かけ日和。
だから……。
「ハル、みんなに会いに行こっ!」
わたしだけじゃない。
みんな、ハルに会いたがっているから。
ハルの手を取って、進む。
わたしの不思議な日常は、まだまだ続きそう──。



