「夢じゃないの?」
「夢じゃないみたいだよ」
目の前には、ニコニコと笑顔のハル。
「もう少し、この身体で結芽ちゃんといられるみたい」
「っ……!」
ハルの言葉に、わたしは思わずハルに抱きついた。
「急に戻っちゃうから、寂しかった!犬のハルも大好きだけど、ハルともっと過ごせると思ってたから……」
こぼれる涙と、あふれる気持ち。
ハルは「うん、僕も」と言いながら、わたしの頭を優しく撫でる。
「僕ももっと結芽ちゃんと一緒にいたかったし、色んなことしたかった」
「うん、しよう!」
また一緒に学校に行って。
もう少ししたら、夏休みもある。
海に泳ぎに行きたいし、おばあちゃんが神様と出逢った山にも行ってみたい。
そして、みんなが言っていたお祭りにも行きたい。
この場所で、ハルと一緒に経験したいことが、たくさんある。



