「結芽ちゃん、結芽ちゃん起きて!結芽ちゃん!」
まだまだ眠っていたい。
そんなわたしを、誰かが揺さぶりながら起こそうとする。
「もー、今日は学校休みだよ。寝かせてよ、ハル」
布団を頭まで被って再び眠ろうとする……けれど。
え、ハル……?
「えっ!?」
自分自身の発言にハッとして、わたしはガバッと起き上がった。すると、
「結芽ちゃん!おはようっ!」
わたしの目の前。
にっこり笑って挨拶したのは、人間の男の子。
黒い大きな目が女の子みたいに可愛くて、ふわふわした茶色の髪。それは……。
「ハル……?」
わたしが恐る恐る名前を呼ぶと、「なぁに?結芽ちゃん」と、ハルは笑顔のまま、首を傾げて言った。
「な、なんで……?」
もしかして、これは夢?
信じられなくて、自分の頬をつねってみる。
……あ、ちゃんと痛い。と、いうことは。



