「それよりも……」
橋本くんはこっちに向かって真っ直ぐ歩いてきて、
「小林、犬飼ってたんだ?」
橋本くんはしゃがんで、ハルをそっと撫でた。
お座りしたハルは、橋本くんに撫でられ、気持ち良さそうにしながら、尻尾をパタパタと振っている。
「橋本くん、犬好きなの?」
手慣れた様子に問いかけてみると、
「んー、動物全般好きかな。犬は飼ってないけど、猫は飼ってる」
「そうなんだ……」
動物が好きだったとか、ちょっと意外。
いや、でも猫飼ってるのは何か分かるかも……。
なんて、口には決して出せない心の声で呟いていると、
「かわいいな」
橋本くんはハルに向かってそう微笑んで、不意に見せられた笑顔にわたしはドキッとした。
そして、
「この犬、あいつ……ハルに、ちょっと似てない?」
「えっ!?」
続けられた言葉に、さっきとは違う意味でドキッとする。



