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「ただいまー」
「キャンキャンッ!」
トボトボと少し落ち込んで家に帰ったわたしを、いつものようにものすごい勢いで走ってきて、迎えてくれたのはハル。
ちぎれてしまうんじゃないかってくらい、パタパタと尻尾を振るハルがかわいくて、わたしはクスッと苦笑する。
「そんなに喜んでくれなくても大丈夫だよ」
いつかまた、人間になったハルに会いたい。
だけど、おばあちゃんの話を聞いてから、ハルがまた人間になっているんじゃないかって、期待することはなくなった。
人間になったハルと過ごした日々は、夢の中の出来事のようで。
少しずつ、今の……犬のハルとの日々が、日常として戻りつつある。
だから、今日こそハルが戻ってこないかもしれないことを、みんなに伝えようと思ったのに……。
「ハル、ちょっと待ってね。宿題が終わったら、お散歩行こ」
わたしが頭を撫でで言うと、ハルは「キャンッ!」と返事した。



