イケメン男子はわたしのワンコくん!


***


「ただいまー」

「キャンキャンッ!」


トボトボと少し落ち込んで家に帰ったわたしを、いつものようにものすごい勢いで走ってきて、迎えてくれたのはハル。

ちぎれてしまうんじゃないかってくらい、パタパタと尻尾を振るハルがかわいくて、わたしはクスッと苦笑する。


「そんなに喜んでくれなくても大丈夫だよ」


いつかまた、人間になったハルに会いたい。

だけど、おばあちゃんの話を聞いてから、ハルがまた人間になっているんじゃないかって、期待することはなくなった。


人間になったハルと過ごした日々は、夢の中の出来事のようで。

少しずつ、今の……犬のハルとの日々が、日常として戻りつつある。


だから、今日こそハルが戻ってこないかもしれないことを、みんなに伝えようと思ったのに……。


「ハル、ちょっと待ってね。宿題が終わったら、お散歩行こ」


わたしが頭を撫でで言うと、ハルは「キャンッ!」と返事した。