それは、おばあちゃんがまだ子どもの頃。
家の裏にある山で遊んでいると、見知らぬ男の子に出逢った。
「碧い瞳に、金色のとっても綺麗な髪をしていてね、本当に最初はお人形さんだと思った」
あまりに綺麗だったから、思わず見とれてしまったおばあちゃん。
同い年くらいのその子もずっとおばあちゃんのことを見ていたそうで、「一緒に遊ぶ?」と恐る恐る声をかけると、その子は「うん」と頷いた。
それからおばあちゃんとその子は仲良くなって、毎日一緒に遊ぶようになって。
「どこに住んでるのか聞いたら、自分は神様だから、ずっとここにいるって言われてね。さすがに冗談だって思って、信じてなかった」
「だけど……」と、続けるおばあちゃん。
懐かしそうに話していた目を伏せ、ほんの少し寂しそうな表情へと変わる。
「おばあちゃん、その子のことを好きになって。……想いを伝えたの」
両想いじゃなくたっていい、友達のままでもいい。
だけど、自分の気持ちをどうしても伝えたくなって、溢れるように『好き』と伝えた。
「そうしたら……消えてしまったの」



