約束のラブレター



彼女は病に侵されていました。
残された時間は、もう、そう長くはありません。


​その残酷な事実に耐えきれなかった少年は、
彼女が心を痛めるほどに、
日々、脆く壊れていきました。


​けれど、二人の間に通い合った愛は、
紛れもなく本物だったのでしょう。


​きっと彼は、私と一緒にいれば、もっと壊れてしまう。


​そう悟った彼女は、
愛ゆえの決断を下しました。


​「貴方は新しい人と恋をして、私じゃない誰かと生きて」


​それは、彼女が最後に遺した、あまりにも切実なラブレターでした。