Blue Forest

「はい。ブドウのジュースだよ」

「ありがとう」

氷のおかげで冷えたジュースをクララは一気に飲み干す。ちなみにブドウは森で取ったものだ。

「おいしい」

クララが息を吐く。その時だった。

「わぁ!!蛇!!」

オスカーが悲鳴を上げる。クララは布を外した。大きな蛇が赤い舌をチラチラと出しながらこちらに近付いてくる。オスカーは怯えていた。

(あれは猛毒を持っている蛇!オスカーが噛まれたら大変!)

クララは何も考えられなくなっていた。オスカーを庇うように彼の前に立つ。目を閉じ、再び目を開ける。その目の色が黄金に変わった。刹那、蛇が石へと変わっていく。

「えっ……」

オスカーが驚いた様子でクララを見る。彼女は笑った。胸の中には寂しさだけが広がっている。

「私、人じゃないの。こうやって目の合った者を石に変えることができる化け物なの。だからもう、あなたはこの森から出て行って」

きっとオスカーは何も言わずに立ち去る。そして二度とここには来ない。そう思っていたクララだったが、オスカーは彼女を抱き締めていた。