俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「違う、違う。ショップ店員だから。冬島、あたしの話してもいいけど、ちゃんと本当のこと言ってよね」

 望愛が肘で俺の脇腹を小突く。


「え、専門行かないの?」

「だってうち、お金ないし。それに、勉強キライだからいいんだってー」

「俺んちも母子家庭で裕福ってわけでもないけどさ。親が大学だけは出とけってうるさいから、一応奨学金? もらって大学は行くつもり」

「しょーがくきん?」

 望愛がキョトンと首をかしげる。


「そ。将来働いて返すやつもあれば、お金返さなくていいのもあるって。ま、その場合は死ぬ気で成績あげなきゃなんだけどさ」

 春田が苦笑いしながら肩をすくめる。


「俺もいろいろ調べてて、たしか専門もそういう制度あるって見たぞ。ま、お互いがんばろーな!」

「……」

「ご、ごめんな。なんかいきなり真面目な話して」

 突然沈黙した望愛に、春田が慌てている。


 望愛、やはり専門学校に通うことに未練があるんじゃないのか?


 俺が切り出そうとした瞬間、

「でも、あたしはもう働くって決めてるから。ショップ店員なら、好きな物に毎日囲まれて超ハッピーに過ごせそうだし」

 望愛が笑顔で言う。


「そっか。そういうのもいいよな」

「そうだ。もしよかったら、彼女さんとぜひ買い物に来てね。あたしがバッチリコーデしたげるからさ」

「おう、さんきゅ。ま、その前に彼女作らなきゃなんだけどな」

「あははっ。そういえばそうだったね。あたしのデートコーデでうまくいくことを祈ってるよ」