俺たちの青春の半分は恋でできている ~運命の恋って信じてますか?~

 サッカーをやってるときは、他を蹴散らすほどのガチ攻撃的プレイヤーらしいんだけど、今俺の目の前にいる秋山は、柔らかい雰囲気で、ほわほわした笑みを浮かべている。


 なるほどな。そのギャップがたまらんってことか。

 そういえば、ずっとサッカー一筋で彼女を作らない主義だったはずなのに、最近ついに彼女ができたとかいって、二週間くらい前に女子がギャーギャー騒いでたっけ。

 ま、秋山くらいのヤツなら、作ろうと思えばいつでもできたんだろうけどさ。


 ……ああ、なぜか目から汗が……。


「じゃあオレから行かせてもらうわ。夏目海斗。帰宅部、今んとこ彼女はナシ」

「マジで⁉ おまえも彼女いないのかよ」


 あんなに毎日女子に囲まれてるから、絶対一人や二人……いや三人くらいいるかと思ってたんだけど。


「いやオレ、秋山ほどモテねーし」

 食い気味に突っ込んだ俺に、夏目がそう言って苦笑いする。


「そういえば秋山、最近すげー美人の彼女できたらしいじゃん。一年の」

「あー……うん、まあ」

 秋山がぎこちない笑みを浮かべる。


 え、なにこの微妙な反応。

 あ、ひょっとして……。


「まさかだけど、もう別れた?」

「いや、そうじゃなくて……。ここだけの話にしてほしいんだけどさ」

 秋山が言いにくそうに言葉を濁す。

「なんていうか……ウソカノ?」

「は? ウソカノってことは、ガチで付き合ってるわけじゃないってこと?」


 いやいや、俺も二人で仲良く登校してるとこチラッと見たことあるけど、ガチ美人だったぞ?

 向こうもウソカノだってわかってて、秋山と付き合ってるフリしてるってことだよな?

 え、それでいいわけ?