俺たちの青春の半分は恋でできている ~運命の恋って信じてますか?~

「そんな変わんないって。オレらもさっき着いたばっかだし」

 入り口に一番近いベッドに腰かけた長髪男子が、スマホに目を落としたまま返事をする。


 夏目(なつめ)海斗(かいと)。同クラや他クラスの派手めな女子で常にハーレムを築いているチャラ男だ。


「ふうん。そっか」

「「……」」


 ……会話、続かねーっ!

 ってか、なにしゃべればいいんだよ、このメンツで。

 普段はまったくといっていいほど接点がないヤツばっかだぞ?


「あー……そうだ。風呂どうする? せっかくだから大浴場行くよな? 晩飯前に行っとく?」

「いや、俺は部屋の風呂でいい」

「お、おう、そっか」


 真っ先にそう返事を返してきたのは、窓際のベッドに腰かけて本を読んでいたメガネくん。

 風紀委員長で、えーっとたしか名前は――。


冬島(ふゆしま)(しゅう)だ」

「ああ、冬島な、冬島! いやさすがにわかってるってー」


 やべっ。心の声、聞こえた⁇ こわっ。


「せっかくだから、自己紹介でもしとく? お互いあんま知らないしさ」

 夏目が、スマホから顔を上げ提案する。


「いいんじゃない? せっかく同じ部屋になったんだし、お互い知らないままじゃ寂しいしね」


 そう言いながら、寝転がった状態からぐいっと上半身を起こしたのは、学校イチの有名人といっても過言ではない人物。

 サッカー部の爆モテエース、秋山(あきやま)(かえで)だ。