俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「初めてなんだろ? ならしょうがないって」

「だな。オレなんか十年だぞ、十年」

「だが、やはり気持ちを伝えないことにはどうにもならないんじゃないのか?」

「そう……なんだよね。ちゃんとサッカーに集中しなくちゃって思うのに、それすらままならないってのは、正直かなり困ってる」

 そう言って、肩をすくめる。


「だったら、とりあえずウソカノ契約をもう一回してもらえばいいじゃね?」

「でも、それって僕の都合で彼女のことを振り回すってことだよね? そんな申し訳ないことはさすがにできないよ」

「つまり、今度は本気で付き合うか、それともこのまま完全にさよならするかの二択ってこと?」

「うん……そうだね」

「友だちとして付き合う、という選択肢はなしなのか?」

「うーん、それが一番ありがたい気もするけど……いや、やっぱりないかな」

「好きだから?」

 春田くんに問われ、少しの間考える。


「……うん、そうだね。多分、友だちでいるのはムリだと思う」

「そこんとこだけはハッキリしたんだな。それだけでも一歩進んだって感じじゃね?」

「ははっ、ほんとだね」


 うん。僕は、陽菜のことが好きだ。

 それだけは、ハッキリした。


「ありがとう。みんなと話して、どうしたらいいか、ちょっと見えてきた気がするよ」