俺たちの青春の半分は恋でできている ~信じてますか? 運命の恋~

「……うん、陽菜がそれでいいなら、僕もそれでいいよ」


 ひょっとして、陽菜もやめたかったのかな、ウソカノ契約。

 そう思ったら、もう全部どうでもいいやってくらい無気力になっていく。


「わかりました! それじゃあ楓先輩――じゃないや、秋山先輩、これからもサッカーがんばってくださいね! ウソカノ契約が終わっても、先輩のこと、ずっと応援してますから」

 立ちあがって笑顔でぺこっと頭を下げると、陽菜は来たときと同じように走って校舎の方へと戻っていった。


 昇降口の前で待っていた友だちと合流すると、二人そろって校門の方へと歩いていく。


 思ったよりもあっさりしたもんだったな。

 これで終わったんだ。


 朝一緒に登校していたくらいで、休日デートもメッセージのやりとりもなし。

 明日からも、今までと変わらない毎日が続くだけ。


 けど、去り際に、陽菜の目の端がキラリと光ったような気がしたんだけど。

 あれは、ひょっとして涙……?

 僕が、陽菜を泣かせた……?


 胸がチクリと痛む。


 いやいや、ウソカノ契約を解除しただけだし、陽菜が泣く理由なんてないはずだ。

 これでよかったんだ。

 だって、今のこの状況は、サッカーの邪魔にしかならないんだから。


 そう自分に言い聞かせる。


 だけど……。